「マッチポイント」(2005年、英国)
ウディ・アレン監督の作品はまだほとんど見たことがなく、「スコルピオンの恋まじない」とこの作品だけなんです。両方ともBSにて。
舞台はイギリスのロンドン。アレン監督にとってロンドンで撮影するのは初めてなんだそうです。73歳になっても初めてのことにチャレンジできる姿勢は、尊敬に値します。
「マッチポイント」とはスポーツの試合などで、勝敗が決まる最後の得点のこと。テニスの中継などでよく耳にしますよね。
ストーリーを簡単に説明すると、元プロテニス選手が友人の妹と結婚することになるのですが、浮気相手が妊娠してしまい、てんやわんやになってしまうお話。映画のクライマックスで主人公が重大な犯罪を犯すのですが、そこからどう展開するのか、ドキドキしながら最後まで見入ってしまいました。
アレン監督は2005年のアカデミー脚本賞にノミネートされました。脚本も素晴らしいと思うけど、ロンドンやイギリス郊外の美しい建物や風景がとっても印象に残りました。歴史を感じさせるイギリスの建物は、見ていて圧倒されるばかりです。行ってみたいなあ…。
最後のシーンで主人公が見せる複雑な表情が、罪の意識を背負って生き続けなければならない彼の人生を、うまく表現しているなーと感じました。ユーモアに富んだ台詞の数々、見るものを飽きさせないスピード感、官能的な女優の起用−。まだ2本しかアレン監督作品を見ていませんが、彼のそんな特徴を感じました。
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