連載: 関西→首都圏 引っ越し奮闘記 第5回 家さがしの基本

来年2月に大阪から東京へ転勤するぼくが、引っ越し準備をはじめる際に参考にした本のご紹介です。何度も引っ越しを経験されているかたなら知っていることばかりかもしれませんが、基本をさらっとおさらいするには便利な本だと思います。





本のレビューはamazonで見てもらえればわかると思いますので、ぼくはこの本の要点を簡単にまとめてみたいと思います。著者さん、ごめんなさい。


1.事前の準備

・住みたいエリア、間取り、設備、賃料の希望を具体的に決める

・「どういう生活がしたいか」を、はっきりとイメージする


  【家賃の決め方】

・手取り収入の3分の1以下に抑える

・収入が少ない場合は、さらに家賃を抑える

・周辺物件の相場を知る


  【不動産屋さんとのつき合い】

・ネットで下調べをして、複数のお店とつき合う



2.物件を見学する(いわゆる内見、内覧)

・不動産屋さんには、平日、朝イチで行く

・物件を見たその日に契約しない。最低でもひと晩は時間をあける


  【内見の際の注意点】

・1つのエリアで10件は内見する

・不動産屋さんの車ではなく、最寄り駅から自分の足で行き来する

・周辺環境は、地図で調べておく

・地図、コンパス、ノート、ペン、メジャー、デジカメを持参

・周辺のスーパーやお店に入り、客層をチェックする

・駅の駐輪場の使用量を調べる

・物件周辺の手入れをチェック(そうじの具合や、ゴミ出しのきれいさなど)


  【部屋に入ってから…】

・家具のレイアウト後をイメージ

・各部屋の収納力をチェック

・日当たりについては、周辺の建物や角度をチェック

・床のきしみを確かめ、壁をたたく(特におとなりさんとの壁の厚さをチェック)

・2DKなら、40〜45平米が平均

・間取りが長方形だと、居住性は低い。正方形に近いものがベスト

・窓をすべて開ける

・マイナス要素をチェック(1階が飲食店、事務所など)

・水圧、排水溝のつまりをチェック

・冷蔵庫、洗濯機置き場のスペースは十分か

・コンセント、電話線の差し込み口、テレビのアンテナなどの位置と数をチェック

・携帯電話の電波は十分か

・天井が高いと、広く感じる


  【部屋を出た後に】

・おとなりさんや周辺の住人に、住みやすさ、問題点を聞く

・昼と夜の周辺環境の違いを知る



3.その他

・いまは「買い手市場」。理想に近い物件は、探せば見つかる

・絶対にゆずれない条件(2〜3ほど)を、しっかりと不動産屋さんに伝えておくこと

・都内の穴場は、千駄木、根津、本郷、小石川など

・「分譲タイプ」は割高だけど、質がいい

・短期間(2〜3年)なら、「リロケーション物件」がお得なことも



もちろん、これらをすべてやらないといい家に住めないわけではありません。実際、いまぼくが住んでいるマンションは内見1件目で「衝動買い」的に決めたものですが、4年間、すごく快適に過ごせています。

「家を借りたくなったら」の最後のほうには、退去時などに大家さんとトラブルになった際、泣き寝入りせずに少額訴訟を起こすやり方などが書かれていました。上に挙げたポイントの理由など詳しいことが知りたいかたは、1時間ほどで読み終わる量なので、ぜひ読んでみてくださいね。