タミフルって、なんだ?

昼休みに会社の休憩室で本を読もうとしたら、
同じ階の保健室でインフルエンザの予防接種をやっていました。
体の学習能力が低いせいか、ぼくはすぐに風邪をひきます。
ひと月に一度くらいの、ハイペース。
いい機会なので、注射を受けることにしました。

腕をまくり、「ちょっと痛いですよー」と言われてプチュっと注射針がイン。
ハワイの人体実験で慣れたので、いまさら注射の一本や二本、どうということもない。
なんて強がるけど、普通のオトナは注射の1本くらいで強がるものでもないです。

最近、「タミフル」という薬の名前をよく新聞で見ます。
今年、流行るかも知れない、新型のインフルエンザに聞くとされる薬らしい。
名前が出始めたころは、「タミフルの備蓄、大幅増量へ」などといったものだったけど、
最近では「タミフルで奇行死?」という見出しも見られます。

タミフルを服用した患者が、数時間後に裸足のまま家の塀を乗り越えて車にはねられる。
またある人は、マンションの屋上から飛び降りたというのだ。

・・・。

アパートの屋上から飛び降りようとして、母親に止められたという話もありました。

薬には副作用がつきもの。
でも、副作用なんて普通は「軽い頭痛、吐き気、めまい」といったものがお馴染みであり、
「車にはねられる症状」や、「高所から飛び降りる症状」は聞いたことがないです。

今回騒がれている新型のインフルエンザは、
例の「鳥インフルエンザ」が変化したものらしく、
なんかものすごい危険らしい。

でも、インフルエンザにかかって死ぬことと、
薬の副作用でマンションから飛び降りて死ぬことの
どちらかを選ばなければいけないとしたら…。

…選べません。

もっとも、こうした奇行の原因がすべてタミフルによるものだという医学的な証拠はないといいます。

新型の病原菌に効く新型の薬なんだから、
その効能や副作用がまだ未知の部分があるのは当然かもしれない。

ぼくらは自己責任で薬を服用しますが、自分がどんな薬を飲むのかくらいは、
しっかりとした知識を持っていたいものです。

なんだか、少しマジメな話になってしまいました。